第2話 テールの脱走!

ハングリーで凶暴、その上、隙があれば家から逃亡する。

玄関から飛び出し家の前に広がる畑を美しく走り去っていく。

走る姿はほれぼれするほど美しい。

知っている人が彼を見つけると捕まえようとする。が決して捕まらない。追いかければ逃げる。

走りで彼に勝る人間はいないと思う。

彼を捕獲し連れてきてくれた人はエサで寄せてリードをつけたそうだ。

でもその日は2度の逃走した。我が家の1m高さのブロック塀を飛び越えて。

外にいる彼を見た私の驚きを想像してみてほしい。ホッと一息してコーヒーを飲むとことだったのだ。

一瞬にして顔面蒼白になった。

イングリッシュポインターの運動能力では1mくらいは平気で飛び越える。

レトリバーとは比べ物にならない。後日、大工さんに頼んで30cmのネットを付け加えた。

それ以降ブロック塀から逃走することはなくなった。

 真冬の夜、飛び出して朝まで帰らなかったことがある。

一晩中うとうとしながら眠らずに待っていた。明け方まで帰らず、7時過ぎに飄々(ひょうひょう)と現れた。

彼は朝のサンポには連れて行かなかった。

4匹そろって朝ご飯を食べるとずっと炬燵にくるまって寝ていた。相当疲れたと思われる。

この子は寒がりで炬燵に入るのが大好きなのだ。